4人の医師

過度な喫煙と飲酒は腎臓病を引き起こすおそれがある

血液浄化の役割

先生と患者

血液のろ過

全身を巡り栄養分を送り届け老廃物などを集めてきた血液は、腎動脈を通って腎臓に流れ込みます。分子の大きい血液の一部はろ過されずにそのまま腎静脈へと運ばれ、再び全身へと送られます。こし取られたその他の血液は原尿と呼ばれ、その中の水分や有用な成分は再び血液に吸収されやはり腎静脈へと送られます。こし取られたままの老廃物などが尿となり尿管から膀胱へとたどり着くのです。このように腎臓のはたらきの一つとして血液の浄化があります。またほかにも水分量の調節など体内環境維持の役割も担っています。慢性腎臓病はこの腎臓の障害により血液から老廃物など不要なものだけをろ過する機能や調節機能が低下し、その状態が三か月以上続く状態を言います。血液をろ過する部分はとても細い管でできているため、どうしても過度な負担には弱くなります。つまり血圧が高いということは腎臓にも悪影響を及ぼすのです。

シュウ酸の多量摂取が原因

アメリカの事例報告の一つに、ある男性患者の慢性腎臓病の原因はなんとアイスティーの飲みすぎだったかもしれないというものがあります。倦怠感を理由として病院を受診したとき、すでに慢性腎臓病の状態であったこの患者は肥満もなく高血圧もなく、当初原因がわかりませんでした。そこで腎臓を生体検査により調べた結果、多量のシュウ酸の結晶が見つかりました。そして患者への問診調査で毎日十六杯のアイスティーを飲用していたことが分かり、紅茶の中にも含まれるシュウ酸の多量摂取が慢性腎臓病の原因ではないかと結論付けられたのです。こういった原因の人もいましたが、何が原因で腎臓病になるか分からないので、定期的に検診を受けたり、何か違和感が生じたら医療機関に行ったりなどをするようにしましょう。